信頼がうまれる患者対応の技術(共著・クインテッセンス出版)
地域歯科医歯科医の会務や、専門学校の教員として人材育成、各種研修会への参加など、多岐にわたり歯科治療技術習得のために活動しています。たまの休日には、家族とキャンプを楽しんだり、一人でロードバイクに乗って体力作りに励んでいます。
キャンプ、ロードバイク
こんにちは。小西歯科医院で矯正歯科治療を担当する、小西弘晃(こにし ひろあき)です。
当院は開院以来、一般治療、特に虫歯の管理治療と予防・メインテナンスに力を入れてきました。問題のある歯をすぐに削り、詰めて治療を終えるのではなく、虫歯の進行を抑えることで、できるだけ歯を削らない治療を心がけています。
開院から10年(※)が経過し、さまざまな患者さまの治療に当たる中で見えてきたことは、歯並び・噛み合わせの大切さです。
患者さまと歯科衛生士が協力して、お口の中の環境を細菌学的に良好な状態にきちんと整えても、長期的に見ていくと必ずしも良い経過をたどるとは限りません。その原因は「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」と呼ばれる、噛むことによって生じる歯の外傷だと感じています。歯並びが整い、噛み合わせに問題がない患者さまは、きちんとお手入れすることで、しっかりと歯が残っているからです。80歳で20本の歯を残すことを目指す「8020運動」に関連した研究結果でも、その達成者の多くは歯並びに問題がない方々でした。
つまり、長年にわたって歯のトラブルなく過ごすためには、歯並び・噛み合わせが整っていることが必要なのです。こうしたことは、大学の矯正科で矯正治療だけを担当していた時にはわかりませんでした。見た目の美しさだけではなく、お口の機能のために矯正治療を行うという本当の意義に気づくことができなかったのです。
「多少歯並びが悪くても問題ない」「歯並びが悪い人はたくさんいる。治療を受けていないけど問題なく食べられる」そんな言葉を耳にします。しかし 長期にわたってメインテナンス症例を見ていると、必ずしもそうではない。歯並びの乱れには見た目以外にもさまざまな問題があると感じます。私は元々は矯正治療を専門に行っていましたが、虫歯や入れ歯などの一般歯科治療を経験して、歯並び・噛み合わせ治療の本当の意義を感じ、矯正治療に回帰する必要性を実感しています。
当院では、従来のワイヤー式の矯正装置による治療のハードルを少しでも下げたいと考え、マウスピース型矯正装置を導入しました。もちろん、すべての患者さまに適用できるほど、マウスピース型矯正装置は万能ではありません。しかし、必ずしもワイヤーによる矯正治療でなくても、歯並びを整えることはできると思うのです。「適時適所」という言葉がありますように、マウスピース型矯正装置をうまく活用して、1人でも多くの型が矯正治療を受けられるようにしたいと考えています。
また私は、お子さまのキャビティーフリーの実現を目指す団体の「ACFF会員」としても活動しております。キャビティーフリーとは、「虫歯で歯に穴が空いてしまうことを撲滅する」という意味です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 2020年現在
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | △ | ○ | × | ○ | △ | × |
午前:9:00〜13:00
午後:15:00〜18:45
△:15:00〜18:00
※祝日がある週の木曜日は、午前中のみ診療しております。
休診日:木曜・日曜・祝日
学会参加のため、休診日以外も休診の場合があります。お電話でご確認ください。